進水式

一片の鋼板を切断することから数ヶ月、船は船体の形を整えて進水します。支綱切断からトリガー*が外された後、色とりどりの紙吹雪とテープが舞う中、船は音もなく進水台を滑り**、見る間に海へ。新たな船が誕生する、記念すべき瞬間です。

*トリガーとは?
船が滑らないよう固定する、フックのような装置

**当社の進水式は獣脂を進水台と船台の間に塗布する、昔ながらのヘット方式です。見学席から手の届かんばかりの船が、静寂とともに優雅に滑走してゆく様子は日本一と自負しています。

 

<お知らせ>
一般の皆様の進水式見学も可能です。

進水式とは、船にとって大海原へ旅立つ為の第一歩となる式典です。
お客様に感動を届けるため、やり直しできない一発勝負に現場の職人は胸を張って作業を進めています。何度やっても不安と緊張は拭えませんが、無事に着水した時の達成感は何物にも代えがたく感無量のひと時です。
平井国雄
取締役

竣工引渡

船上に居並ぶ人々とはためく大漁旗が印象的な左の写真は、昭和5年(1930年)竣工の共福丸です。それから87年後の、平成29年(2017年)の引渡風景が下の写真です。ずいぶん様変わりしましたが、お客様の安全運航を願い、一隻一隻を胸を張って引渡すことに変わりはありません。
今も昔も、お客様第一・品質第一の本田です。

現場では安全第一、品質向上を常に心掛け、性能・品質ともにお客様に満足していただき一年でも二年でも長く使ってもらえる船造りを目指して日々努力しています。
安部淳一
常務取締役