大島でイシガキダイ大物ゲット!

8月お盆期間。灼熱の炎天下、佐伯市大島にて社内きっての釣りバカ、鋼材課 荒巻さんの「大物を釣り上げた!!📣」との情報が入り、さっそく詳細をインタビューしました!

今回の釣り場となった佐伯市大島についてご紹介。

豊後水道に突き出した鶴見半島の沖合いに浮かぶ島。島の東側は太平洋の荒波が打ち寄る断崖絶壁で、豊後水道自然公園に指定されています。一本釣り漁業が主産業です。(おおいたの島めぐり「大島」より)

 

💡佐伯ちょこっと豆知識💡

佐伯湾から豊後水道にかけて、リアス式地形により森のミネラルが海に流れ込むことで植物プランクトンが発生する、国内有数の好漁場です。
さらに、瀬戸内海と太平洋の海水が混ざり合う豊後水道は、魚種も豊富で質の良い魚が釣れることで知られており、釣りファンの聖地のひとつでもあります。
また、佐伯市は江戸時代より「佐伯の殿様、浦でもつ。浦の恵みは山でもつ。」と言われ、魚付き林として森林保全に力を入れるなど、大昔より現代でいうSDGsに取り組んだ都市でもあります。

大島へは佐伯港からであれば、佐伯港⇔大島を1日3便往き来する「おおしまⅡ」に乗って30分。風光明媚な景観を眺めつつ、到着を待ちます。瀬渡し船であれば鶴見梶寄港より。

さて、背景はここまでとして、以降はお待ちかね、荒巻さんご本人の釣り日誌です。画面からはみ出しそうなほどの喜びを味わってください(笑)

お盆休みの8/13、8/16に佐伯市鶴見にある離島、大島へ底物釣りに行きました。(地図は大島の瀬渡し「ことしろ」釣場紹介より)
底物釣りのメインターゲットはイシダイ、イシガキダイです。
僕は去年の12月から底物釣りに興味を持ち、イシダイ・イシガキダイを釣ることを目標にこれまでに15回ほど釣行しました。
しかし、釣果はゼロ。
この釣りは餌にウニやサザエ、赤貝などの高級食材を使い、渡船料金を含めると1回の釣行で1万5千円ほどかかる敷居の高い釣りです。合計20万円使って釣果なしという厳しい現実を見ました。
そもそもイシダイ釣りはベテランの人でも10回の釣行で1枚も釣れないこともあるシビアな釣りなのです。

底物釣りを始めた頃は釣れないことに毎回ショックを受けていましたが、回数を重ねるうちに気持ちの切り替えが早くなり、「次こそは釣るぞ」「次はどう工夫しようか」と次の釣行が楽しみで仕方ありませんでした。
そんな状況の中、今回のお盆休みの期間中に合計5枚のイシガキダイを釣ることができました!
8/13に大島の船隠堤防で2枚、8/16に大島の大バエという磯で3枚の釣果です。 

船隠堤防ではガンガゼウニを餌に南方宙釣りという釣法を試みました。(南方宙釣りについてはこちら「名手高園による南方宙釣り指南」

1つ工夫したことがあり、ガンガゼウニの中にイソメ(虫)を埋め込み魚の食い気を誘いました。
それが功を奏したのか、餌を投入してすぐに竿先が揺れ動き、数秒後には竿が海面に向かって舞い込みました。その瞬間に「釣れた!」と確信し勢いよくリールを巻いていると、姿を現したのは37㎝のイシガキダイでした。思わず「ぃよっしゃあああ!!」と叫んでいました(笑)

底物を追い続けて釣れずに落ち込んでいた分、釣り上げたときの喜びは大きく、この感情は一生忘れられないと思います。(※編集者注…仕事でも同じように感動を味わってほしい)

大島の大バエでも同じ釣り方で挑みました。
大バエは潮の流れが速く、仕掛けが流れて狙ったポイントに落ち着かず釣りにならない状況でした。その上、4本継ぎの竿の先端を海に落としてしまうというアクシデントがあり気分は最悪です。


なんとか他の持ち竿を、落とした竿の根本部分にジョイントさせて元の長さに近いオリジナル竿を作り釣りを再開。
(※編集者注…この創意工夫をぜひ仕事にも)

速い潮の流れが落ち着いたわずかなタイミングで仕掛けを投入すると竿が大きく揺れ、またもや海面に竿先が舞い込みました。サイズは32センチと小さいですが、イシガキダイを釣りあげました。

こんな竿でも釣れるのかという驚きとアクシデントを乗り越えた喜びは最高です。
立て続けに2枚釣りその後はまた潮の流れが速くなり釣りが終了。 

さて、自分で釣った魚を美味しくいただくのは釣り人の特権です。
イシガキダイは脂のりがよく甘みを感じる上品な味わいで知られています。
通常、スーパーなどには売られておらず流通が少ない高価なお魚です。キロ単価は約5千円です。
いざ試食すると、やはり他の魚とは別格に美味しい。釣りで疲れたので味見だけして、翌日に料理することにしました。 

翌日、1人では食べきれないくらい釣ったので造船部の平井部長にお土産として差し上げました。
平井部長とはよく釣りの話を交わし、愛のある冗談で「お前じゃ釣れんじゃろ」と言われていたので、釣れることを証明したくて「釣れたら持って行きますね!」とのやりとりが多くありました。

美味しいイシガキダイを食べていただきたいのと、釣れたことを証明したくてさっそく平井部長に連絡をしてイシガキダイをお渡ししました。すると平井部長も喜ばれ、お返しにとお酒をいただきました。いただいたお酒は「壱岐」という長崎県壱岐市で生産される麦焼酎。
その日の夜にイシガキダイと壱岐焼酎を味わうのが待ち遠しかったです。

この写真がイシガキダイを使った晩ごはんです。
刺身、アラ汁、兜焼き、皮の湯引きポン酢和え、思いつきで湯引きした皮と卵、納豆、ネギもみじおろしを混ぜ合わせた一品、そして壱岐焼酎が並ぶ贅沢な晩酌になりました。
初めて釣った魚なので料理に気合いが入り、刺身を花のように盛り付けてみました。
釣らせてくれたイシガキダイに感謝して一品ずつ味わい、壱岐焼酎の甘い香りと旨味が料理とマッチして幸せな食事ができました。

今後の目標は、僕が今最も釣りたい魚であるイシダイを釣ることです。なんとしても、今年中には釣りたいのでまた追い続ける日々が続きます。

イシダイが釣れたときには、クエやシブダイなど難易度の高い釣りにも挑戦します。
難しい釣りに挑戦するのが僕にとっての生き甲斐です。

本田重工業では釣りという趣味をきっかけに社長や社員同士の交流が増え、楽しさを共有できる居心地のよい職場環境です。今後も仕事と趣味に一生懸命で在りたいです。